岩盤浴ブーム到来

 

「岩盤浴」。若い女性を中心にここ2〜3年で急速に広がりをみせている健康法の一つであることは皆さんご承知と思います。

 

 

エステやアロママッサージ、タラソテラピー、酸素バーなど流行と美容に敏感な女性達がこれまで飛びついた健康法は数知れず。
しかし、現在の注目はなんといっても岩盤浴でしょう。

 

 

全国には岩盤浴専用のサロンが急増し、温泉施設や病院にも併設。
さらにはヨガとのコラボレーション・・・

 

それだけ岩盤浴への興味や利用効果を期待する声は大きく、口コミや雑誌などで今話題となっています。

 

 

岩盤浴というと、主に若い女性の利用するものと思われがちですが、決して女性に限った健康法ではありません。

 

 

意外にも温泉の湯治文化から発祥したことを考えると、(いまやその湯治のイメージはありませんが)
むしろ男性や高齢者などにも大いに適した健康法であるのです。

 

 

女性がブームの火付け役となること、そしてそのブームが時と共に消え去るというのもよくあることです。

 

 

しかしこの岩盤浴ブームは決して一過性のものではなく、今後も日本の温泉文化と並ぶ慣習の一つになるかもしれません。
その理由と共に、岩盤浴の魅力を探ってみましょう。

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岩盤浴のルーツ

 

さて、現在では日本で定着しつつある岩盤浴ですが、「石を利用し健康に」という観念は一体いつ頃から生まれたものでしょうか?

 

 

驚いたことに古くは紀元前2〜3世紀頃から、古代中国やオリエンタル文明で石を使った治療が記録されており、
古代の医学書や東洋医学の集大成とされる「東医宝鑑」にも記されています。

 

 

さらに日本でいえば、禅宗の僧侶が修行の際、石を暖めてお腹に入れ空腹を凌(しの)いだとされます。

 

 

いわゆるみなさんご存知の「懐石料理」のルーツですね。

 

 

 

「石による温熱法」にはこういった古くからの歴史と理論の裏づけがあり、「岩盤浴」という健康法として現代に息づいているのです。

 

日本での岩盤浴の発祥

 

日本での岩盤浴の発祥は秋田県の玉川温泉といわれています。

 

 

玉川温泉は現在でも温泉による療養や静養を目的としたいわゆる「湯治」スタイルで全国から注目を集めています。

 

 

玉川温泉地内には「地熱」をもった数多くの岩場=岩盤があり、そこに横たわり体を温める温熱法が生まれました。

 

 

 

当時はゴザやムシロを敷いて横たわるだけの簡単なものでしたが、実は現在でもそのスタイルは変わらず、
野外の岩盤場では多くの人々がおもむろにゴザを敷き、首にタオルを巻き、横たわってる姿が見受けられます。

 

 

しかしまた、岩盤浴の発祥は北海道であるという説もあります。

 

 

 

確かに2〜3年前までは「岩盤浴」というと北海道以外の人にはほとんど認知度がありませんでした。

 

 

というのも、北海道の上の国町から採掘された「ブラックシリカ」という石を暖めその上に横になることによって温熱効果が生まれ、
様々な症状が改善した、という話題が広がり北海道中で有名になったのです。

 

 

その後日本全国に広がりをみせ現在のブームになったともいわれています。

 

 

いずれにしても寒さ厳しい北の地域の人々が「温熱効果」を求めてたどり着いた画期的な健康法であるといえるでしょう。

岩盤浴の認知度

 

岩盤浴が雑誌や巷(ちまた)ではブームだ!といっても、具体的にどの程度の認知度があるのでしょう。

 

 

残念ながら国民の何%が「岩盤浴」を知っているか、といった数値はありませんが、ある興味深いデータがあります。

 

 

ある美容サービスに関する統計によると、岩盤浴の経験のある人は16.5%なのに対し、
今後岩盤浴を受けてみたいと考える人は調査人数の約50%。

 

 

マッサージやエステ、温泉などの美容サービスを押さえてトップに立っています。

 

 

 

その受けてみたい理由は「ダイエットに効くから」「美肌になれる」「簡単に痩せそう」など。
寝ているだけで美容に絶大な効果が得られるといったイメージでしょうか。

 

 

しかし岩盤浴に興味はあるが近くにそういった施設がない、あるいは興味がない人に岩盤浴の形態(イメージ)を聞くと・・

 

「岩に寝る」「お風呂が岩盤になっている」「熱そう」「効果が現れるのが遅そう」など。

 

 

否定的とまではいえませんが得てして消極的な意見ですね。

 

 

この興味と認知度のギャップに驚きですが、やはり岩盤浴施設が身近にあるのとないのでは興味のわき方が違うのは当然といえます。
そういった意味で、岩盤浴の認知度は地方による差がまだまだあるといえます。

岩盤浴は治療法ではありません

 

岩盤浴の経験者からは「〜が治った」や「〜が改善された」、「ダイエット効果があった」という声がよく聞かれます。

 

 

しかしここで、大きな勘違いがおきてしまう可能性があります。

 

それは「岩盤浴をすれば病気が治る」「岩盤浴は〜に効く」といったように、
岩盤浴を「治療」として捉えてしまう危険性です。

 

 

確かに、岩盤浴を体験した人や愛好者からは喜びの声が多く、体質が改善されているのも事実でしょう。

 

 

そしてアレルギー体質の改善や免疫力アップ、体脂肪率の減少、デトックス効果など
様々な効能が期待できるのも岩盤浴の魅力の一つであることは間違いありません。

 

 

しかし、これが全ての人々に当てはまるとは考えてはいけません。

 

 

全ての人の「ガンが治った」り「体重が減った」りの効果を期待するのであればそれは間違いでしょう。

 

 

個人の体質とその人の生活習慣が岩盤浴のそれと合い、効能を得られたのかもしれませんし、
またその他併用している治療の結果が出ただけかもしれません。

 

 

「岩盤浴のお陰である」根拠が見つけにくいのが事実なのです。

 

 

つまり、あくまで岩盤浴は「健康法」の一つで、ジョギングや体操、温泉やマッサージなどといった生活習慣の一部で、「治療法」ではないのです。

岩盤浴は汗をかくことに意義アリ

 

人間は体温調節の方法として「汗をかく」ことができます。

 

 

夏になれば自然と汗をかきますし、熱いとき、スポーツをした時など汗をかくことで体温を調節しています。
恒温動物といわれる所以(ゆえん)ですね。

 

 

しかし現代では生活環境の変化などから自然と汗をかける人が少なくなっています。

 

 

そんな現代人の中で「汗かき健康法」として今まで定着していたものの一つにサウナがありますが、
岩盤浴もそれと同様の健康法といえます。

 

 

大量の汗を出すことで新陳代謝を活発にし、体内のあらゆる臓器があるべき動きをする「自然治癒力」を高めることができます。

 

 

しかし岩盤浴はサウナほどの高温ではありません。

 

 

それなのに汗をかくことができる。
熱さに苦しむこともなく、圧迫感もない。

 

 

人間は熱さだけで汗をかくわけではないのです。

 

 

岩盤浴の決め手とされる遠赤外線の働きで、体の表面だけではなく深部を温め、その情報を脳がキャッチし交感神経が働くことで汗をかくのです。
岩盤浴はその人間の構造をうまく利用した、汗かき健康法といえます。

ズバリ岩盤浴とは

 

岩盤浴をよくご存知ない方でも、石の上に寝るお湯のいらない入浴法だ、という認識はあると思います。

 

 

ではズバリ、岩盤浴とはどのような定義に基づく浴法なのでしょう?

 

 

一般的に岩盤浴は「お湯を使わないお風呂」といわれていますが、まさにその通りで、
温められた岩盤に横たわることで入浴した以上の発汗作用を得ることができます。

 

 

そして皆さんはお風呂に何を期待していますか?

 

 

1日の疲れを癒しリラックスしたいと考えますよね。
岩盤浴ではその効果も十分に得られるのです。

 

 

さらに岩盤浴では天然石を温めることによって遠赤外線とマイナスイオンが生じ、
通常のお風呂ではありえない自然の「シャワー」を浴びることができるのです!

 

 

 

「発汗」と「遠赤外線」と「マイナスイオン」。
岩盤浴ではこの3つがキーワードになります。

 

 

 

天然の石や岩があります。そこに熱を加え、その上に横になったりくつろいだりします。
そこで遠赤外線やマナスイオンをたっぷりと味わい汗を流します。

 

以上が岩盤浴のしくみです。

 

簡単すぎますよね?しかしそこには、自然の力と生体との奥深い関係があり、それが岩盤浴の秘密につながっているのです。

 

岩盤浴と温泉の違い

 

温泉は好きだけど岩盤浴はどうかなあ?という方もいると思います。
もちろん岩盤浴と温泉は違います。

 

 

それはお湯を使うかどうか、入浴法などの他にも、違いがあるのでしょうか?

 

 

決定的に違うのは入浴法

 

温泉には当然のごとくお湯があり、岩盤浴には石があります。

 

 

その温度はおよそ、温泉40℃〜43℃なのに対し岩盤浴は40℃〜55℃と幅があります。

 

 

そして入浴時間。
温泉には20分も浸かればのぼせてしまいますが、岩盤浴は(途中休憩を入れても)約60分。

 

効能については、温泉の場合泉質によっても違いますが、
一般的には肩こりや関節痛、リウマチ、婦人病などを効能に挙げますね。

 

 

岩盤浴もそれと似た効能が期待されます。

 

 

 

しかし温泉も岩盤浴も、入浴時間や温度は個人の好みと体調が大きく左右するものですので、その温まり方や効能を一概に比較することはできません。

 

 

また体に及ぼす作用としては、汗のかく量と水圧による圧迫感の違いでしょうか。

 

体への負担の面ですね。

 

 

そういった点では岩盤浴も温泉も、個人の好みで上手に使い分けするのが望ましいかもしれません。

マイナスイオンの効果

 

では岩盤浴には欠かせない「マイナスイオン」の効果について説明しましょう。

 

 

そもそもマイナスイオンが体に良いとされる理由は皆さんご存知でしょうか?

 

 

マイナスイオンとは目に見えるものではありませんが、
森林や滝などきれいな空気のあるところで発生する「癒し物質」であるとされています。

 

 

イオンにはプラスとマイナスがありますが、体内の電流の流れはプラスの働きが強く、
それは細胞の酸化=老化につながるものです。

 

 

そこでマイナスイオンはその酸化した細胞に活力を与え、再び若返らせる対極の立場として、働きをみせるのです。

 

 

また岩盤浴に欠かせない「汗」ですが、マイナスイオンはその汗を「ベトベト汗」つまり老化した汗から「サラサラ汗」にする役割もあります。

 

 

さらに最近では「ドロドロ血液」の人が増えているといわれていますが、その血液を浄化させてくれるのもマイナスイオンです。

 

 

岩盤浴に使われる天然の石にはそのマイナスイオンが大量に含まれていることが多く、癒し効果や細胞の活性に一役かっているのです。

 

 

岩盤浴は遠赤外線が決め手

 

「遠赤外線」と名のついた電化製品やグッズは市場でも大変人気です。
また炭火焼きの焼き鳥や魚は遠赤外線効果ですごくおいしいですよね。

 

 

岩盤浴でも同様、「遠赤外線」は最も重要な役割を担っています。

 

 

遠赤外線は主に暖房や調理器具などに使用されるイメージがありますが、
実はそれだけに留まるにはもったいないものなのです。

 

 

直接体に取り入れる形で最も効果を発揮するものの一つが岩盤浴です。

 

 

岩盤浴に使用される石は、温めることで遠赤外線が放出され、
そこに寝転ぶ人間にまんべんなく、均一に熱を伝わらせます。

 

 

 

炭火焼きの食べ物がおいしい理由は「まんべんなく」焼けてふっくらと仕上がるからでしょう。

 

 

それと同様、岩盤浴では体をじっくり温めることができ、
内臓や血液などの循環器系、細胞の隅々まで活発な働きを促すことができるのです。

 

 

遠赤外線のこのような「温熱効果」と、マイナスイオンの「浄化」作用。この二つが最強のタッグを組み、岩盤浴の中枢を担っているのです。

岩盤浴の温度設定

 

では岩盤浴の実際の温度はどれくらいに設定されているのでしょう。

 

 

実は厳密な温度の取り決めはなく、施設によってかなりの幅があります。

 

 

室温は35〜45℃前後、実際体に接する岩盤の温度は40〜55℃前後、
その中でも45〜50℃前後の施設が多くあるようです。

 

 

比較的低温の設定ですね。

 

 

この温度設定には発汗との微妙な関係があります。

 

 

高温多湿にすれば汗は簡単にかくことができますが、短時間で大量の汗をかいてまうと流れた汗は蒸発するひまもなく、体温調整の意味をなしません。

 

 

またあまりに高温すぎても、熱中病などの危険も生じます。

 

 

また、季節によっても外気温との関係から岩盤浴内の温度調節が必要となります。

 

 

多くの岩盤浴施設では自分で好みの温度に調節することはできませんので、自分の体やその日の体調に合った温度設定の施設を見つけることが重要です。

 

岩盤浴の湿度設定

 

温度と同様、それ以上に管理が難しいのが岩盤浴内の「湿度」です。

 

 

岩盤浴施設の湿度設定にはこれまた幅があり、50%〜80%の設定となっています。

 

 

前述した通り、湿度が高ければ多くの汗をかくことができますが、低すぎても汗がでません。

 

それでは岩盤浴の醍醐味が味わえませんよね。

 

 

なぜ多湿の状態だと多くの汗がでるのかというと、遠赤外線の温熱効果が高まることにあります。

 

 

また湿度が高いと熱が体内にこもりやすくなるため、ますます汗は出ます。
ですので、多く汗をかくには「多湿」が条件となります。

 

 

 

また、岩盤浴に使っている石との関係もあります。

 

 

石にもそれぞれの特徴がありますので、その特性に応じた温度と湿度の設定をしなければならないのです。

 

 

北海道産のブラックシリカを使用しているところは比較的温度も湿度も低めで、
九州の天照石を使用しているところは高温多湿の設定のところが多いようです。

 

 

 

しかし岩盤浴は、「早く」「多くの」汗をかくことが目的ではないのです。

 

汗の大きな役割として「体温調節」があることを考えれば、
目に見える汗より、蒸発し体温を調節してくれる汗の重要性がわかるでしょう。

 

 

 

必ずしも「汗が多く出た湿度の高い」ところが良い岩盤浴施設であるとは限らず、
むしろ顧客のニーズに合わせて温度や湿度管理を十分に行っている施設に目を向ける必要がありそうです。

 

岩盤浴は温熱効果抜群!

 

家庭のお風呂ではよく湯冷めしたり、すぐ布団に入らないと風邪を引いたり・・そんな経験は誰しもあると思います。

 

 

岩盤浴はよく温まる、といいますが具体的にどれだけの保温効果や温熱効果があるのでしょう。

 

 

岩盤浴を始めて経験する人からは、普通のお風呂よりも温まった感じはするが、
本当に長く続いているのかわからない、という感想を聞くことがあります。

 

 

実際は遠赤外線の効果が手伝ってより高い保温効果があるはずなのに、それはなぜでしょう?

 

 

さらに岩盤浴をする回数を増やしていくと、1度目より2度目、2度目より3度目の方が体が温まっている時間が長く感じられます。

 

 

慣れてしまったといえばそれまでですが、その「慣れ」が重要なのです。

 

 

実は回数を重ねることで、体が自発的に温まろう!とし、外部からの熱だけではなく自己発熱を起こします。

 

 

体が自然に温まったことで、血液の循環や体内の代謝力をアップさせ、ますます熱が発生。
その流れでいくと・・結果はわかりますよね?

 

 

もちろん1回の岩盤浴でも効果が十分に得られる人もいます。

 

 

しかし岩盤浴の温熱効果は、そういった意味では、繰り返せば繰り返すほどより長く深く持続できるものなのです。

 

岩盤浴と好転反応について

 

よく病気の治療中に、一時的な病状の悪化のあと、快方に向かうことがあります。

 

 

これは体内で病気の細胞とそうでない細胞が戦い、
老廃物として身体の外に排出する過程でおこる症状です。

 

 

これを「好転反応」といいますが、岩盤浴でもこの好転反応は見られる症状なのでしょうか?

 

 

どの症状が好転反応であるか、というのは医者や専門家からみても難しいもので、
その療法を続けるべきかどうか判断はしにくいものです。

 

 

しかし岩盤浴ではそういった好転反応が見られることはほとんどありません。

 

 

頭痛がしたりめまいなどが生じた場合は無理せず身体を休めましょう。

 

 

岩盤浴ではそこでさらに続けることで決して良い方向には向かいません。

 

 

 

徐々に「慣らす」ことは必要ですが、その方法が自分に合っているかどうかの判断は自分に委(ゆだ)ねられるのです。

 

 

 

ただし、放射線物質を含む石を使った岩盤浴の場合、好転反応とみられる症状が起こることがあるようです。

 

リウマチに痛みが生じたり、高血圧症の人の血圧が上昇したりといったものです。

 

 

これは放射性物質の影響で、遠赤外線とマイナスイオンの効果とは全く別のものなのです。

 

 

こういった好転反応を宣伝に利用する業者もありますので注意が必要です。
岩盤浴はあくまで「健康法」であり「治療法」ではないのですから。

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